こんにちは。
ちえのわ店主ヒーコです。
今回は保管しやすい家系図のおはなしです。
従来の家系図は巻物や掛け軸に仕立てて保存する方法が一般的で、どの方法も先祖が考え抜いて創り出した素晴らしいものです。
しかしその保存方法は、場所をとってしまったりインテリアに合わなかったり、現代の暮らしに添わないものになりつつあります。
こういった悩みを解消できる保管しやす家系図とはどのようなものかについて考えてみました。
子孫が保管しやすい家系図のポイント
・長期保存に適した紙をつかう
・長期保存に適した箱にいれる
・ 金物類を使わない
・ コンパクトにする
紙の耐久性と管理について
●耐久性について
長い年月が経っても、名前や家紋を美しく見やすく残すために紙選びはとても重要です。
「和紙1000年、洋紙100年」 と言われているように、和紙の耐久性は他の紙よりも格段優れています。日本で最も古い和紙は、正倉院に保管されている美濃国、筑前国、豊前国で漉かれた戸籍用紙だそうです。1300年以上前に漉かれたというので驚きです!
しかし 、実際には全ての和紙がそれだけの長い年月もつわけではありません。
原料、処理方法、保存、使用環境 により耐久性は左右されます。
さらには、良質な和紙ほど経年変化に強い和紙とされています。
では良質な和紙とはどのようなものかというと、化学薬品を使わず、 国産和紙原料で漉いたものになります。
●管理について
高温・湿気・光・水・空気が原因となり虫やカビが発生し、シミ・変色が起こります。
また、クリップ・ホッチキス・セロハンテープが原因となり紙自体を傷め、金物から出るサビ・粘着部の付着、それに伴う変化が起こりやすくなります。
ちえのわ家系図の紙と箱について
ちえのわでは岐阜県の美濃和紙に家系図を印刷しています。原料の楮(こうぞ)という植物の皮を模様として漉き込んでいるのが特徴的な手漉き(てすき)和紙です。
手漉き和紙は文字どおり手で漉かれた和紙で、機械漉きと比べて強度があり、軽く、なんといっても和紙の風合い・手触りがとても良いです。
そして更にこの和紙の魅力は印刷ができる点です。和紙本来のつくり方にこだわりを持ちながらも汎用性があり大変ありがたい和紙です。
ちえのわでは家系図をデータ化して印刷しています。そうすることで新しい家族を追加したり、親戚と共有できたりします。印刷した文字はやはりどこか味気なく感じてしまうのですが、この和紙の豊かな雰囲気が印刷した文字もすべて優しく包み込んでくれます。
箱は桐箱を使用しています。桐材は防虫・防カビに優れているため大切な家系図や戸籍原本の長期保存に適しています。弊社の桐箱は家系図だけでなく写真やメモなどのご先祖グッズをひとまとめにできるサイズで、地元福岡の桐箱専門店に製作していただいているオリジナル商品です。
まとめ
今回の家系図づくりのご提案はいかがでしたでしょうか。見た目の美しさだけでなく保管のしやすさや、耐久性も大切であることを知っていただけたことと思います。ご自身で家系図を作られる場合も、ぜひ紙や箱は慎重に選んでみてください。